(一)化学的酸素要求量排出量の削減、水環境の質的改善
化学的酸素要求量の10%削減の実現を突破口にして、飲料用水の水源地を優先的に保護し、重点流域の汚染処理を加速し、水汚染の防止・処理と水資源保護事業を全面的に推進する。
1.化学的酸素要求量削減目標の実現を確保する
都市の汚水処理と再生利用プロジェクトの実施を加速する。2010年までに、すべての都市は汚水処理施設を建設して、汚水処理率を70%以上にし、全国の都市の汚水処理能力1億トン⁄日を達成しなければならない。汚水処理場の建設では、集中と分散を併用するようにし、その土地の実情に即した措置を講じ、設置場所を最適化し、技術の進歩を大々的に推進して、適用技術を普及させなければならない。汚水処理施設の建設では、処理場とパイプランを並行して進め、パイプラインを優先させると共に、給水と用水、節水と汚水再生利用を統一的に考慮しなければならない。汚水処理場の汚泥処理を十分に重視し、汚泥の安定化と無害化を実現する。汚水処理場の監督・管理を強化し、すべての汚水処理場にオンラインモニターを設置して、汚水処理場の運営と排出に対するリアルタイムの観測を実現する。都市部の汚水収集能力と汚水処理施設の運営効率を絶えず向上させ、運営後の実際処理負荷を確保することで、1年以内に設計能力の60%以上、3年以内に75%以上にする。
工業廃水の処理を強化する。水汚染物排出基準と総排出量規制制度を厳格に実行し、汚染物排出許可制度の普及を加速する。工業化学的酸素要求量が65%を占める国家制御重点企業による廃水排出量の基準達成と、総排出量の削減に重点的に取り組む。小規模な製紙、化学工業、皮革製造、捺染、醸造等の産業政策に合致しない重大な汚染企業の排除を加速する。工業節水事業をさらに強化し、水高消耗業種による廃水排出定量基準を策定して、工業用水の再生利用率を向上させる。製紙、醸造、化学工業、紡績、捺染業種を重点に、汚染処理と技術改造に力を入れる。鉄鋼、電力、化学工業、石炭等の重点業種で廃水循環利用を普及させ、廃水の少量排出あるいはゼロ排出の実現に努める。関係基準に基づき、都市部の廃水システムに排出される工業廃水の水質と水量を厳格に観測して、汚水処理場の安全運営を確保する。
2.全力を挙げて飲料水水源の安全を保障する
飲料水の水源である一級保護区内にある汚染直接排出口を取り締まる。地表水が飲料水となる水源保護区の画定と調整作業を完了し、保護区の等級と境界を確定し、警告標識を設置して、二級保護区内の汚染直接排出口を封鎖する。飲料水水源地の環境状況について全面調査を実施して、飲料水安全保障計画と管理方法及び環境保護計画を策定する。飲料水水源保護区での水土の保持、水源涵養を強化し、特定汚染源を制御する。飲料水水源保護区上流での水汚染が深刻な化学工業、製紙、捺染等の企業の設立を厳しく規制する。地下水の汚染状況について調査を実施し、地下飲料水水源地保護計画を作成して、地下水の汚染を防止・処理する。水中の残留性有機汚染物質の研究と防止を重視する。
飲料水水源安全予知制度を整備し、突発的な汚染事故に対する緊急対応策を制定する。飲料水水源地観測・管理システムを完備させ、毎年少なくとも1回、水源地の水質について集中的に全面的な分析と観測を行うと共に、即時に水環境の状況を公表する。
3.重点流域の水汚染の防止・処理を推進する
「三河三湖」、松花江の水汚染処理を絶えず推進するようにし、三峡ダム地区及びその上流、「南水北調」(南方の水を北方に送るプロジェクト)水源地及びその沿線、黄河小浪底ダム地区及びその上流の水汚染処理を確実に実施する。長江中・下流、珠江及び重要な境界河川の水汚染の防止・処理を強化する。流域整備目標責任制と省境断面水質検査制度を着実に実行して、生態補償メカニズムの確立を加速する。多方面から資金投入を増大し、整備プロジェクトの実施を加速する。流域の水資源開発・利用と保護を統一的に進め、生活、生産と生態用水を統一的に進めて、河川に必要な径流を確保する。軍と地元の実情を考慮する原則に基づき、重点流域と地域内にある軍隊の汚水、ごみ処理を引き続き実施して、兵営地の環境の質的改善を図る。国際協力を強化して、黒竜江や鴨緑江、イリ河等の境界河川の水質観測と処理を確実に実施する。
河川沿いの化学工業企業を重点に、有毒・有害物質を排出する工業汚染源の全面的な排出調査を実施すると共に、水質観測定期報告制度を確立し、汚染処理施設と事故防止措置を完備するよう促すことで、汚染の潜在的リスクを根絶する。
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