状況
中国の土地の総面積は世界第三位にランクされているが、人口一人当たりの土地面積はわずかに0.777ヘクタールしかなく、これは世界における人口一人当たりの三分の一に相当する面積である。2000年における中国の耕地面積は12823.31万ヘクタールで、人口一人当たりの耕地面積は0.101ヘクタールとなり、世界における人口一人当たりの耕地の半分にも達していない。耕地の利用度は高く、現在の開墾率はすでに13.7%にまで達しており、こちらの方は世界の平均を3.5%ほど上回っている。
2000年に耕地となったのは156.6万ヘクタールあり、その内、建設占用地として16.3万ヘクタール、生態保全のために76.3万ヘクタール、農業構造調整のために57.8万ヘクタールが使用されており、また災害によって6.2万ヘクタールの耕地が損なわれている。その一方で29.1万ヘクタールの耕地を補充されており、その中には、開発はされたが未だ利用されていない土地が18.4万ヘクタール、放置されていた土地を再開墾したものが6.6万ヘクタール、そして土地整理によって増えた耕地が4.2万ヘクタールある。以上の増減を差し引いた後の2000年における実際の耕地占用面積は127.5万ヘクタールとなっている。
2000年に30万ヘクタールの最も基本となる田畑保護区において行った土壌の有害金属サンプリングでは、3.6万ヘクタールの土壌でその基準を超えており、基準超過率は12.1%にも達していた。
また2000年での23省(区、市)に対する不完全統計によれば、合わせて891件の農業環境汚染事故が発生しており、4万ヘクタールの田畑が汚染されて、2489万キロもの農畜産物製品が損なわれており、その直接的な経済損失は2.2億元にも上っている。
中国において、カリウムが欠乏している耕地面積は、すでに総耕地面積の56%を占めている。また約50%以上の耕地で微量元素が欠乏しており、70~80%の耕地は養分不足で、20~30%の耕地では窒素分が多すぎるという状況にある。有機肥料の投入が不足で、化学肥料の使用が均一ではないことから、土壌は退化し、その耕作層は浅くなり、また耕作性も衰えて、水や肥料を保持する力も下降している。2000年に西北や華北地区の広い範囲が頻繁に見舞われた砂嵐も、耕地の物理・化学的な状態の悪化や粒状構造の破壊、そして砂漠化と非常に密接な関係がある。
"第9次五カ年計画"の期間に全国における農業で使用された農薬の量は、毎年23万トン前後とほぼ安定しており、その内、殺虫剤が62%、殺菌剤が21%、除草剤が17%で、鼠退治用のものや植物成長調整剤の占める割合はごく僅かであった。現在、中国の農薬生産量は、世界第二位となっているが、その製品構造はあまり合理的でなく、品質も比較的低いものである。製品の中では殺虫剤が70%を占めており、その中では、有機リン農薬が70%を、そしてまたその有機リン農薬の中でも毒性の強い種類が、これまた70%を占めている。

<グラフ>農薬の使用量
<表>化学肥料と有機肥料の使用量及びその変化
(純養分として計算)
| 年代/代表年 |
化学肥料
使用量(万t) |
割合(%) |
有機肥料
使用量(万t) |
割合(%) |
| 50/1949 |
1.3 |
0.3 |
478.9 |
99.7 |
| 70/1976 |
628.2 |
31.3 |
1381.3 |
68.7 |
| 80/1987 |
2008.2 |
44.6 |
2949.7 |
55.4 |
| 90/1994 |
3318.0 |
46.2 |
3857.0 |
53.8 |
措置と行動
有機物(刈り取った農作物の茎)の総合利用 2000年5月、国家環境保護総局は、農業部、科学技術部、そして中国共産主義青年団中央と共同で"有機物(刈り取った農作物の茎)の焼却禁止と総合利用業務についての全国会議"を開いている。2000年の有機物(刈り取った農作物の茎)総合利用における成果は著しく、0.7億トンの堆肥を作り、1.3億トンは直接田畑に戻しており、その面積は3300万ヘクタールを突破している。15の有機物(刈り取った農作物の茎)機械化還元プロジェクト中の省(市)有機物(刈り取った農作物の茎)還元田1820.2万ヘクタールの内、有機物(刈り取った農作物の茎)機械化還元田の面積が1088.0万ヘクタールにも及んでおり、これは全体の59.7%を占めるものである。
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