海洋環境

状況

 2001年、中国における大部分の海域環境質は、ほぼ良好な状態を保っている。全国において一類海水水質基準に達していない海域の面積は約17.3万㎢で、その内二類、三類、四類及び四類以下の海水海域面積は、それぞれに約9.8万㎢、2.6万㎢、1.6万㎢、そして3.3万㎢となっている。前の年と比べると、一類水質基準に達していない海域の総面積は幾分減っており、沿岸海域の一部では汚染が依然として深刻なものとなっている。

沿岸海域の水質

2001年における沿岸海域の水質は、主に活性リン酸塩と無機窒素の影響を受けており、一部の海域における主な汚染物質は、COD、油分そして鉛で、沿岸の海水は二類と四類以下が主となっている。四類以下の海水の割合は、四大海域中東海が最も高く、52.0%を占め、その次は渤海で38.5%を、そして黄海と南海がそれぞれに26.4%と19.1%を占めている。前の年と比べると、渤海及び東海沿岸の水界汚染は一層深刻なものとなっており、黄海及び南海沿岸の水質はほぼ安定していて、その水質も比較的良いものとなっている。四大海域を汚染の酷いものから並べると東海、渤海、黄海、南海の順となる。

一類海水   二類海水   三類海水   四類海水   四類以下の海水

13.4%    28.0%    12.2%    11.9%    34.5%

2001年度の沿岸海域における水質類別

 赤潮 2001年の中国海域における赤潮の発生回数は増えており、その発生時期も早めとなって来ている。また主な赤潮生物の種類も増えて来ており、総合回数及び累計影響面積は、いずれも前の年よりも大幅に増加している。全国の海域において発見された赤潮は合わせて77回で、その累計面積は15,000㎢余りにも達しており、前の年よりも回数で49回、面積で5,000㎢増えている。各海域の中では、渤海20回、黄海8回、東海34回、そして南海15回となっている。また浙江、遼寧、広東、福建等の沿岸や近海海域が赤潮の多発区となっている。赤潮が頻繁に発生する海域の多くでは、無機窒素とリン酸塩汚染がかなり深刻となっている。広い面積に渡る赤潮は主に東海、渤海そして黄海海域に集中している。

措置と行動

 《渤海青い海行動計画》 2001年10月、国務院では《渤海青い海行動計画》に書面による回答をしており、15年間で渤海海域における環境質を明らかに好転させ、また生態系も改善することにしている。

 沿岸海域環境機能区分 国家環境保護総局では、沿岸海域環境機能区分を完成させており、全国における沿岸海域を合わせて651の一~四類機能区に分け、機能区基準達成審査方法を作って、沿岸海域環境機能区モニタリングステーション配置業務を行い、環境機能区情報システム確立事業をスタートさせている。

 海洋における赤潮防止 国家海洋局では2001年の全国赤潮防止業務を配置し、重点海域赤潮モニタリング警報及び災害防止・削減モデルプロジェクトを組織・実施して、赤潮情報の管理を強化している。

 環渤海地区におけるリンの使用禁止 リンの渤海に対する汚染を防止するため、環渤海地区においてリンを含んだ洗剤の使用が禁止されることとなった。遼寧及び山東の二省においては、すでに全省においてリンを含んだ洗剤の使用が禁止されている。また天津市と河北省の沿海都市においては、2002年1月からリンの使用が禁止されることになっている。

2001年度の全海域における海水の水質状況

凡例   きれいな海域   比較的きれいな海域

軽度に汚染されている海域   中度に汚染されている海域

汚染の深刻な海域

(小さい地図内の地名)

中国   海南島   ベトナム   台湾   台湾海峡   東沙諸島

西沙諸島   中沙諸島   南海   南沙諸島   フィリピン

マレーシア   インドネシア

(大きい地図内の地名)

鴨緑江   丹東市   遼河   営口市   大連市   秦皇島市

灤河   北京市   天津市   黄河   威海市   青島市

連雲港市   長江   上海市   杭州市   寧波市   温州市

福州市   アモイ市   汕頭市   台北市   台湾   広州市

香港   マカオ   珠江   西江   陽江市   湛江市

北海市   海口市   三亜市   ベトナム