西部地域における生態環境現状調査結果

 国家環境保護総局では、西部にある12の省、自治区及び直轄市を組織して、西部地区における生態調査を実施した。その結果、西部地区における生態保全とその建設は一定の成果を収めてはいるが、生態破壊が依然として深刻であり、その生態系には構造的な破壊から機能的な混乱へと変化して発展して行く傾向が見られた。これらは具体的には次のような方面に現われている:水土流失問題が未だ根本的に解決されておらず、土地の砂漠化及び石漠化問題が突出している;一部の地区における土壌の塩類化増大の勢いが依然として強い;主に森林や草原の破壊による耕地の総面積が引き続き拡大している;森林の面積は拡大しているが、その機能は低下している;草原の面積は引き続き減少して来ており、その質も低下している;水資源の不合理な開発により、河川が枯渇したり、湖沼やオアシスが縮小したり、また地下水の水位が低下している;鉱山物資源の開発による土地の破壊面積が増え、しかも引き続き増大する傾向にある。

 西部地区は全国における生態環境保全と生態安全の鍵を握る地区であり、従って西部地区の生態保全においては、生態保全と生態建設とを同時に行い、また経済発展と生態保全とのバランスを取るようにし、人々の経済行為を調整することを主とし、生態事業措置をその補助として、また自然の回復を主とし、人工での建設をその補助として、最終的には社会、経済そして環境の持続可能な発展を実現させるようにしなければならない。