海洋環境

状況

 2002年、中国における大部分の海域の環境質はほぼ良好な状態を保っている。全国において一類海水水質基準に達していない海域面積は約17.5万㎢で、前の年とほぼ同じである。その内二類、三類、四類及び四類以下の海水海域面積はそれぞれに約11.1万㎢、2.0万㎢、1.8万平方㎢、そして2.6万㎢となっており、前の年と比べると、四類以下の水質の海域面積が幾分減少しているが、沿岸海域の一部では汚染が依然として深刻なものとなっている。

沿岸海域の水質

2002年には沿岸海域汚染が幾分軽減しており、一、二類海水の割合は49.7%で、前の年よりも8.3ポイント上昇し、四類及び四類以下の水質の割合は35.9%で、10.5ポイントほど減っている。そしてその主な汚染項目は無機窒素と活性リン酸塩で、一部の海域ではまた油分、CODそして鉛が、その他個別の海域では重金属銅や水銀、カドミウムが基準を超えていた。

四大海域では、黄海と南海の水質が比較的良好で、東海及び渤海が比較的劣っていた。

また営口や盤錦、長江河口、杭州湾、三門湾、楽清湾、泉州湾、そして九龍江河口等といった海域での汚染がかなり深刻で、四類以下の海水となっており、一方、丹東や大連湾、葫蘆島、煙台、青島風致区、日照、南通、東山湾、詔安湾、ビ州湾そして三亜沿岸海域の水質は比較的良いものとなっている。

Ⅱ類   Ⅲ類   Ⅳ類   Ⅴ類   Ⅴ類以下

10.4%  7.5%   13.4%  16.4%  52.2%

2002年の沿岸海域における海水水質類別

渤海   黄海   東海   南海

四大海域における一、二類海水の割合

 赤潮 2002年に全海域において発見された赤潮は合わせて79回で、その累計面積は1万㎢を超えている。その内、東海海域では合わせて51回の赤潮が発見されており、その累積面積は9,000㎢を超えている。また黄海及び渤海海域で発見された赤潮は合わせて17回で、その累計面積は600㎢近くあり、南海海域では11回の赤潮が発見されており、その累計面積は約540㎢となっている。

一部の海域においては、AlexandriumやGymnodrium等といった有毒な赤潮藻類が多数検出されており、併せてまた小規模範囲において有毒赤潮も観測されている。

2002年の赤潮の発生には次のような特徴が見られた:その発生時期が早く、距離も長くて、ある区域に集中しており、有毒赤潮の回数が増加した;赤潮が頻繁に発生する時期は5~7月に集中していた;広い面積での赤潮は長江河口や浙江及び福建沿岸、そして近海海域に集中して発生した;赤潮生物の種類は主に珪藻類のSkeletonema costatumや甲藻類のNoctiluca scintillans及びProrocentrum triestinumであった;渤海及び東海では小規模なMesodinium rubrum赤潮が発生した。

措置と行動

 環渤海“禁リン(リンの使用を禁止する)”行動 渤海を取り巻いている四省・市においてリンを含んだ洗剤の使用禁止を全面的に実施した。そして“禁リン(リンの使用を禁止する)”以来、渤海海水中の活性リン酸塩の含有量が幾分低下し、渤海においては広い面積での赤潮が発生しなくなった。

 沿岸海域環境モニタリングサブステーションの設置 沿岸海域環境モニタリングネットワークの建設を強化するため、国家環境保護総局が承認し、大連、天津、青島、アモイ、舟山、深センそして北海という7ヶ所に中国環境監測総站沿岸海域環境モニタリングサブステーションを設置した。

 海水浴場夏期海水水質週間報告 2002年の7~9月にかけて、国家環境保護総局では主な沿海都市における海水浴場の水質を観測して、13期の《海水浴場水質週間報告》を公表している。

 赤潮災害の防止と軽減 国家海洋局では7つの沿海省に赤潮監視規制区を設けて、赤潮のモニタリング警告予報やその災害防止・軽減業務を有効に行った。これによって赤潮によってもたらされる経済損失は明らかに減少し、その内福建省だけでも前の年に比べて9,000万人民元の減少となっている。