大気環境

状况

全国の都市の大気の質は全体的に若干好転した。モニタリング対象の340都市のうち、142の都市が国家大気質2級基準(居住区基準)を達成し、全体に対する構成比では前年より7.9ポイント高い41.7%となった。大気質が3級だった都市は107を数え、構成比では前年より3.5ポイント少ない31.5%だった。3級以下の基準だった都市は91あり、構成比では前年より4.4ポイント少ない26.8%だった。

都市の粒子状物質濃度クラス別比率(%)

都市比率

濃度クラス

2002

2003

2級をクリア

36.5

45.6

3

33.7

33.2

3級以下

29.8

21.2

大気の質が2級基準をクリアした都市の居住人口は、統計の都市人口総数に対し36.4%に上り、前年比10.3ポイント増加した。

大都市の大気汚染は中・小都市より深刻で、人口100万人以上の都市のうち大気の質が基準に達した都市の比率は低い。

都市大気の質別比率

異なる大気質における人口比率

都市環境の大気質状況比較(%)

年度

2002

2003

2

33.8

41.7

3

35.0

31.5

3級以下

31.2

26.8

大気中の主な汚染物質  

都市の大気の質に影響する主な汚染物質は依然として粒子状物質だった。54.4%の都市で粒子状物質濃度が国家大気質2級基準をオーバーした。大気質が3級以下の都市のうち80%では、粒子状物質が3級基準をオーバーした。粒子状物質による汚染が深刻な都市は主に西北、華北、中原、四川東部に分布している。

前年と比べ、粒子状物質の濃度が2級基準に達した都市の比率は9.1ポイント増加し、3級をオーバーした都市の比率は8.6ポイント減少した。

25.6%の都市では二酸化硫黄が2級基準をオーバーした。前年と比べ、二酸化硫黄の年平均濃度が3級基準をオーバーした都市の比率は3.6ポイント増加した。二酸化硫黄の汚染が深刻な都市は主に山西、河北、河南、湖南、内蒙古、陝西、甘粛、貴州、四川、重慶などに分布している。

粒子状物質濃度の等級別都市比率

二酸化硫黄濃度の等級別都市比率

統計を取ったすべての都市で二酸化窒素の年平均濃度が2級基準を達成した。だが、北京や広州などの都市では二酸化窒素の濃度が比較的高かった。

都市の二酸化硫黄濃度レベル別比率(%)

         都市比率

濃度レベル

2002年

2003年

2級

77.6

74.4

3級

13.9

13.5

3級以下

8.5

12.1

全国平均値(㎎/㎥)

0.043

0.049

一般居住区の空気質基準

(2級基準年平均値)

           0.06/

重点都市の大気質

 113の大気汚染防止重点都市のうち、37都市の大気質が2級基準に達し、全体の32.7%を占めた。また、40都市の大気質が3級基準に達し、全体の35.4%を占めた。さらに36都市の大気質が3級以下で、全体の31.9%に上った。

47の全国環境保全重点都市のうち、24都市の大気質が2級基準に達し、全体の51.1%を占めた。16都市の大気質は3級で、全体の34.0%を占めた。7都市の大気質は3級以下で、全体の14.9%だった。前年と比べ、基準を満たした都市は6都市増え、3級以下の都市は4都市減少した。

113の大気汚染防止重点都市の大気質分類

47の環境保全重点都市の大気質分類

重点都市の大気質レベル

大気質レベル

113の大気汚染防止重点都市

47の環境保全重点都市

2002年

2003年

2002年

2003

2級都市数

30

37

18

24

3級都市数

44

40

18

16

3級以下の都市数

39

36

11

7

47の環境保全重点都市における大気総合汚染指数の比較

「両控区」の二酸化硫黄汚染状況

モニタリングした340都市のうち64都市は二酸化硫黄規制区域に属し、二酸化硫黄の濃度が2級基準に達した都市は39.1%に上った。3級基準をオーバーした都市の比率は35.9%と、前年より7.8ポイント増加した。116都市が酸性雨規制区域に属し、二酸化硫黄の濃度が2級基準に達した都市は75.0%にり、前年比4.5ポイント減少した。3級基準をオーバーした都市の比率は前年に比べ2.7ポイント増えた。「両控区」の二酸化硫黄汚染は若干悪化している。

「両控区」の二酸化硫黄汚染状況

SO2濃度レベル

二酸化硫黄汚染規制区

酸性雨規制区

2002

2003

2002

2003

2級都市の比率、%

SO20.06/㎥)

40.6

39.1

79.5

75.0

3級都市の比率、%

0.06/㎥<SO20.10/㎥)

31.3

25.0

13.7

14.7

3級以下都市の比率、%

SO20.10/㎥)

28.1

35.9

6.8

10.3

酸性雨

487市(県)での降水モニタリング結果によると、2003年の降水年平均pH値は3.67(江西省萍郷市)~8.40(甘粛省嘉峪関市)の範囲にあった。酸性雨が発生した都市は265あり、統計都市数の54.4%を占めた。年間平均pH値が5.6以下(≦5.6)だった都市は182あり、統計都市数の37.4%を占めた。酸性雨の頻度が40%以上の都市は138あり、全体の28.4%を占めた。

前年に比べ、酸性雨が発生した都市の割合は4.1ポイント増加している。降水年平均pH値が5.6以下(≦5.6)だった都市の割合は4.7ポイント増加しており、そのうち降水年平均pH値が4.5以下(≦4.5)だった都市の割合は2.8ポイント増加している。酸性雨の頻度が40%を上回った都市の比率は7.2ポイント増加しており、酸性雨汚染は前年より深刻になっているといえる。

異なる降水酸性度の都市比率

異なる酸性雨頻度の都市比率

酸性雨の分布範囲は基本的に安定している。2003年の降水年平均pH値が5.6以下だった都市は主に華東、華南、華中、西南地区に分布した。華中酸性雨地域と西南酸性雨地域の汚染が深刻で、年平均pH値が5.6以下(≦5.6)だった都市の比率はいずれも50%を上回った。湖南と江西はそれぞれ華中と華東の酸性雨地域で汚染が最も深刻な地域だ。西南酸性雨地域の貴州省は汚染が比較的進んでいる。浙江省は華東酸性雨地域で汚染が最も進んでいる地域だった。北方都市のうち、寧夏の石嘴山、陜西省の渭南と商洛、遼寧の丹東、阜新、鉄嶺、吉林の図們の降水年平均pH値が5.6以下だった。

2003年全国の降水酸性度分布図

酸性雨規制地域

酸性雨規制地域の106都市のうち、降水の年平均pH値は3.67(江西省萍郷市)~7.30(雲南省開遠市)の範囲にあった。酸性雨が発生した都市は95あり、全体の89.6%を占めた。酸性雨の発生頻度が40%を超えた都市の割合は53.7%で、前年に比べ6.9ポイント増加している。湖南省懐化と吉首、浙江省温州、江西省撫州の4都市では酸性雨頻度が95%を上回っていた。中でも撫州の酸性雨頻度は100%だった。年平均pH値が5.6以下(≦5.6)だった都市は75あり、全体の70.8%を占め、前年比では1.8ポイント減少した。降水pH値が5.0より小さい都市の割合は48.1%で、5ポイントの増加だった。江西省萍郷市、四川省宜賓、湖南省吉首の年平均pH値は4.0より低かった。

酸性雨規制地域の酸性雨汚染範囲は基本的に安定しているが、汚染が深刻な地域ではさらに汚染が進んだ。

酸性雨規制地域の異なる降水酸性度都市の比率

酸性雨規制地域の異なる酸性雨頻度の都市比率

排気中の主な汚染物質排出量

2002年、全国の排ガス中の二酸化硫黄排出総量は1,926万6,000tだった。そのうち、工業からの排出量は1,562万t、生活からが364万6,000tとなっている。ばい煙排出総量は1,012万7,000tだった。そのうち、工業ばい煙排出量は804万2,000t、生活ばい煙排出量は208万5,000tだった。工業粉塵排出総量は941万tであった。

排気中の主な汚染物質排出量

2003年、全国の排ガス中の二酸化硫黄排出総量は2,158万7,000tだった。このうち工業からの排出量は1,791万4,000tで、生活からは367万3,000tだった。ばい煙の排出総量は1,048万7,000tだった。このうち工業ばい煙の排出量は846万2,000tで、生活ばい煙の排出量は202万5,000tだった。工業粉塵の排出総量は1,021万tだった。

近年来の全国排ガス中の主な汚染物質排出量    単位:万t

   項目     

年度

二酸化硫黄排出量

ばい煙排出量

工業粉塵排出量

合計

工業

生活

合計

工業

生活

1999

1857.5

1460.1

397.4

1159

953.4

205.6

1175.3

2000

1995.1

1612.5

382.6

1165.4

953.3

212.1

1092

2001

1947.8

1566.6

381.2

1069.8

851.9

217.9

990.6

2002

1926.6

1562

364.6

1012.7

804.2

208.5

941

2003

2158.7

1791.4

367.3

1048.7

846.2

202.5

1021

増減率(%

12

14.7

0.6

3.5

5.2

2.9

8.5

措置と行動

石炭発電所の二酸化硫黄汚染防止  

国務院の承認を経て、国家環境保護総局と国家発展改革委員会は共同で「石炭発電所の二酸化硫黄汚染防止活動の強化に関する通知」を印刷発行した。また、河南、山西、山東、上海、天津、柳州などにおける、二酸化硫黄汚染排出権取引の試行を終えた。

車による汚染防止の強化

国家環境保護総局は、新規に生産する車に対し型式の審査を引き続き行った。また、大型自動車に対し、国家第2段階排出基準の型式審査を行った。さらに車とエンジンを生産する企業に対し、生産一致性の抽出検査を行った。このほか、使用されている車の汚染排出に関する定期検査活動を展開した。

北京市の大気質改善

北京市は第9段階大気汚染防止業務を予定した時期より早く終えた。大気質は3級以下から3級に改善され、日中の大気環境質が2級かそれ以上だった日数については、60%という目標を順調に達成した。