状況
森林
全国森林面積は1億5,894万haに上り、活立木蓄積量は124億9,000万㎥、人工林保存面積は4,666万7,000haと世界第1位だった。20数年来、全国で義務植樹に参加した人数は延べ82億2,000万人で、義務植樹398億4,000株を行った。中国の森林面積は世界第5位で、森林蓄積量では第7位。だが、森林被覆率は16.55%にとどまり、世界の森林被覆率の61%に相当する。全国の1人あたり森林占有面積は0.128haで、世界の1人あたり占有面積0.6haの5分の1だった。また1人あたり森林蓄積量は9.048㎥で、世界の1人あたり蓄積量72㎥の8分の1にとどまり、依然として森林資源に乏しい国となっている。
中国における1人あたりの年間木材消費量は平均0.29㎥で、世界の1人あたり消費量0.58㎥の半分、また先進国の3分の1。だが、需要と供給の不均衡は依然として目立っている。現有する森林資源の年間合理供給量は2億2,000万㎥と需要の40%に過ぎない。
草原
全国の天然草原は4億ヘクタール近くに上り、国土総面積の41.7%を占め世界第2位となっている。だが1人あたりの占有草原面積は0.33haで、世界平均レベルの半分に過ぎない。中国の天然草原は主に、年間降水量が400mm以下の乾燥地帯、半乾燥地帯および東北西部、南方の草山、草原斜面地帯に分布している。牧畜区には草原1億9,315万9,000haがあり全国の草原面積の49.2%を占める。半農半牧畜区には5,852万6,000haと同14.9%、農業地区と林業地区には1億2,114万8,000haで同30.8%、湖畔・河畔・海岸地帯には2,000万haで同5.1%を占めている。
病気、虫、鼠害
2003年、全国の森林病虫鼠害発生面積は878万5,000haで、前年比54万9,000haの増加だった。防止面積は574万2,000haで、発生面積の65.36%を占め、前年比17万7,000haの増加だった。このうち、主な病中鼠害は松毛虫で、2003年に松毛虫が発生した面積は139万8,000haと前年比10万3,000haの減少だった。Dendroctonus valens Le Conteの発生面積は21万6,000haで、前年比13万8,000haの減だった。
2003年、全国の草原における鼠害災害面積は3,900万haで、このうち深刻な危機に瀕しているのは2,000万ha近く。春季だけでも草原の鼠害面積は1,800万ha、深刻な危機に瀕している面積が900万haに上っている。鼠類によって被害がもたらされている「鼠荒地」または「黒土灘」の面積は800万haで、北方の利用可能草原面積の3.6%を占めている。年間の予防面積は666万7,000haで、災害面積の17.5%を占め、経済損失約6億2,000万元余りを取り戻している。
2003年、草原における虫害発生面積は2,666万7,000haで、このうち草原イナゴ災害面積は1,800haだった。アジアワタリバッタがカザフスタンから再び中国新疆に入り害を及ぼしており、チベット阿里地区のトノサマバッタも草原と農業地帯に害を及ぼしている。また、内モンゴル草原でもイナゴが大規模に広がり、フフホト、エレンホトなど8つの町を襲い、一部は北京延慶地区にまで達した。2003年の草原虫害予防累計面積は483万haで、直接経済損失4億4,000万元を取り戻した。
火災
2003年、全国では森林火災1万463件が発生し、前年比39%の増加だった。このうち、森林火災警報は前年比25.4%増の5,582件、一般森林火災は同59.6%増の4,860件、重大森林火災は同41.7%減の14件、特大級森林火災は前年と同じ7件だった。被害を受けた森林面積は45万1,000haで、前年比846.9%の増加。森林火災の救援活動で39人が死亡し、同77%増となった。2003年、国家は森林防火資金5億8,000万元を手配し、同167%の伸びとなった。
2003年、全国で草原火災387件が発生した。このうち火災警報は318件、一般火災は60件、重大火災は6件、特大級火災は3件だった。被害を受けた草原面積は8万9,700ha、けが人は2人、焼死した牧畜は129頭(匹)だった。火災は内蒙古、新疆、黒竜江、青海、四川、甘粛、河北、吉林、遼寧、寧夏、陜西、山西の12省(自治区)と新疆生産建設兵団に及んだ。
草原の退化状況
中国の90%の天然草原は異なる程度ながら退化が進んでおり、そのうち深刻な退化に面している草原は1億8,000万ha。全国の退化草原面積は毎年200万haの速さで広がっており、天然草原面積は毎年65~70万ha減少し、草原の質は絶えず悪化している。1980年代以来、北方の主な草原分布地帯の草算出量は平均で17.6%下がっている。下げ幅が最も大きい荒漠草原は40%前後に上り、典型的な草原では下げ幅が20%前後となっている。草産出量の下げ幅が比較的大きいのは、内蒙古27.6%、寧夏25.3%、新疆24.4%、青海24.6%、甘粛20.2%となっている。
措置と行動
6大林業重点プロジェクト
2003年、全国の造林面積は911万9,000haで、前年比17.26%の増加だった。このうち6大林業重点プロジェクトで造林された面積は826万3,000haと造林総面積の90.61%を占めた。
天然林資源保護事業
2003年、天然林資源保護事業における木材産出量は減産を続け、事業対象区の公益林建設に大きな成果をもたらした。1998年の試行以来、累計で人工造林171万ha、空中播種による造林197万7,000ha、新規の封山育林843万3,000haを行った。このうち、2003年は人工造林18万2,000ha、空中播種による造林50万6,000ha、新規の封山育林61万4,000ヘクタールを含む、造林面積68万8,000haを完成させた。
退耕還林事業
2003年は「退耕還林条例」が正式に施行され、退耕還林事業が法制化の軌道に乗る初年となった。1999年から2003年までで、累計で1,219万4,000haの退耕還林任務を実施した。この面積には退耕地への造林586万ha、植林に適した荒れ山・荒地への造林633万4,000haが含まれる。
北京・天津地区における砂漠化防止事業
2003年は北京・天津地区の砂漠化防止事業を実施して以来、各種の建設任務が最も重要で、投資規模も最も大きい1年となった。2003年末までで、北京、天津、河北、山西、内蒙古の5省(区・市)では307万7,000haに上る防止任務が完了した。このうち、林業建設任務は293万2,000ha、小流域総合管理の完成は14万5,000haだった。林業建設任務における造営林の完成は227万6,000haに上った。また、草地管理の完了は65万6,000haに上った。2003年、5省(区・市)は合わせて管理任務132万2,000haを完了しており、この面積には林業建設任務111万2,000ha、草地管理任務15万2,000ha、小流域管理任務5万8,000haが含まれている。2003年は造林82万4,000ヘクタール、水利事業5,380ヵ所を完成させた。
三北地域と長江流域の防護林システム建設事業
2003年、三北地域と長江流域の防護林事業は造林53万4,000haを完成させた。ここには人工造林48万7,000ha、空中播種による造林4万7,000haが含まれる。このうち、三北地域における防護林事業は27万5,000ha、長江流域では11万3,000ha、沿海では3万4,000ha、珠江では4万5,000ha、太行山緑化事業では5万ha、平原緑化事業では1万6,000haが実施された。事業区は新規の封山育林32万5,000ha、低産量低効率林の改造4万4,000haを完成させた。新たに建設した田地防護林地帯の換算面積は5万9,000ha。
重点地域における早期成長・多収穫用材林基地の建設事業
2003年、全国の早期成長・多収穫用材林基地の建設は大きな効果をもたらした。年間で各種の造林5万9,000haを実施、このうち荒れ山・荒地への造林は2万1,000ha、跡地への造林は2万5,000ha、非林業用地への造林は1万3,000ha、改造育成面積は1万1,000haだった。育成目的で分類すると、合板工業原料林、パルプ林、大直径クラス用材林の比重が比較的高く、中でも合板原料林だけで43.6%を占めている。樹種で見ると、北方は依然としてポプラ、桐を中心としている。南方はユーカリ、コアアカシアを中心としており、造林全体の32.38%と27.46%を占めている。
重大草原保護事業
2003年は西部牧畜区の天然草原で退牧還草(牧畜をやめ草原に戻す)事業、天然草原の被覆回復と建設といった重大なプロジェクトを重点的に実施した。中央政府は西部に国債17億5,000万元を投資した。このうち、天然草原の被覆回復建設に3億元、牧草種子の生産育成基地建設に2億元、退牧還草事業に12億5,000万元を投入した。人工飼料基地99万7,500ムー(6万6,500ha)、囲い込みの改良215万5200ムー(14万3,680ha)、家畜小屋18万6,350㎡、鼠・虫害対策25万2,000ムー(1万6,800ha)、種子の繁殖拡大田21万9,600ムー(1万4,640ha)を建設し、禁牧・休牧囲い込み1億ムー(666万6,666ha)を完成させた。事業の草原被覆度は全体的に、建設前より10~15ポイント上がっており、草産出量も1ムーあたり100キロ前後増加している。また、土壌流出も減少しており、四川省事業区の測定では、1ムーあたり190kgの土壌流出を減らした。
園林(緑化)都市の創設
2003年までに、既に43都市(区)が国家の「園林(緑化)都市(区)」となった。
中国人間居住環境賞
2003年までに、深セン、大連、杭州、南寧、石河子、青島、アモイ、三亜の8都市が建設部が創設した「中国人間居住環境賞」を受賞した。また、89の都市またはプロジェクトが「中国人間居住環境模範賞」を獲得し、都市政府の都市居住環境の改善事業を大きく推進させた。
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