状況
2005年、大部分の沿岸海域の水質が良好だったものの、局部の海域で汚染が深刻だった。遠海海域の水質は良好な状況を維持している。
全国の沿岸海域における1、2類海水の比率は67.2%で、前年に比べて17.6ポイントアップした。3類海水が占める比率は6.5ポイントダウンの8.9%、4類、4類以下の海水が占める比率は11.1ポイントダウンの23.9%だった。
9つの重要海湾のモニタリング結果から、黄河口と北部湾海域の水質は比較的良好で、1、2類海水が中心であることが分かった。このほか、膠州湾とミン[1]江口は二類海水と4類以下の海水がそれぞれ50%を占めた。珠江口、遼東湾、渤海湾の水質は比較的劣っており、4類、4類以下の海水の比率が60%~80%の間だった。長江口、杭州湾の水質は最も劣っており、4類以下の海水が中心となっている。
2005年の4大海域近海の海水を比較すると、黄海と南シナ海の水質は全体的に比較的良好、渤海の水質は普通、東シナ海の水質は比較的劣っていた。前年に比べて、4大海域の近海の水質はいずれも程度は異なるものの好転している。
黄海と南シナ海における1、2類海水の比率は比較的高く、それぞれ88.9%、85.8%に達した。前年に比べて、黄海の1、2類海水の比率は5.5个ポイントアップ、南シナ海は8.0ポイントアップした。渤海の1、2類海水の比率は66.0%で、前年に比べて、25.6ポイントアップした。4類及び4類以下の海水は19.2%を占め、26.1ポイントダウンした。主要汚染因子は無機窒素、活性燐酸塩。東シナ海の1、2類海水の比率は35.5%で、前年に比べて18.3ポイントアップした。4類及び4類以下の海水は52.7%で、8.6ポイントダウンした。


2005年、全国の沿海各省・自治区・直轄市のうち、海南、広西、山東、広東省沿岸海域の海水の水質は比較的良好で、上海、浙江沿岸海域の水質は比較的劣っていた。

赤潮 2005年、全海域で合計82回の赤潮が発生、前年に比べて約15%減少した。累計発生面積は約27070㎢で、ほぼ前年並みだったが、有毒藻類による赤潮の回数と面積は大幅に増加した。大面積の赤潮は浙江中部海域、長江口外海域、渤海湾、海州湾などに集中している。
赤潮監視・抑制区は引き続き機能を発揮しており、区内で発見された赤潮は42回、累計面積は15420㎢近くに上り、全海域における赤潮の累計発生回数と面積のそれぞれ約51%、約57%を占めた。東シナ海は依然として赤潮の被害が深刻なエリアとなっている。
赤潮は主に沿岸の魚類や藻類の養殖に影響を及ぼす。赤潮による直接経済損失は6900万元を超えた。
2005年に中国海域で発生した大面積の赤潮
開始・終了日 |
地点 |
面積
(㎢) |
赤潮生物の種類 |
4月1日 |
浙江中南部海域 |
3000 |
スケレトネマ・コスタトゥム |
5月24日~6月1日 |
長江口外海域 |
7000 |
スケレトネマ・コスタトゥム、タラシオシラ |
6月2日~6月10日 |
渤海湾、天津~浜州 |
3000 |
ギムノディニウム、渦鞭毛藻 |
6月3日~6月5日 |
浙江省桃花島、蝦峙島~韭山列島海域 |
2000 |
Prorocentrumdentatum、渦鞭毛藻 |
6月8日 |
長江口外 |
2120 |
スケレトネマ・コスタトゥム |
6月8日~6月11日 |
浙江省シュン[2]山嵊山~西緑華山海域 |
1300 |
Prorocentrumdentatum、渦鞭毛藻 |
6月10日~6月13日 |
南韭山列島海域 |
2000 |
Prorocentrumdentatum、渦鞭毛藻 |
6月16日~6月18日 |
遼寧営口ba[3]魚圏付近海域 |
2000 |
夜光藻 |
9月23日~9月27日 |
海州湾海域 |
1000 |
スケレトネマ・コスタトゥム |
措置・行動
【重点海域碧海行動計画】国家環境保護総局は2001年に渤海碧海行動の実施を開始したのに続き、2005年に長江口及び近隣海域、珠江口及び近隣海域の碧海行動計画活動をスタートさせた。2005年末までに、長江口及び近隣海域の陸源汚染物質調査、海へ流入する量のモニタリング及び海上生態環境状況調査とモニタリング活動を完了した。珠江口及び近隣海域の調査・計画案を完成した。
【一部沿海都市海水浴場水質週報】2005年6~9月、国家環境保護総局は16の沿海都市における28の海水浴場の水質モニタリングを引き続き展開し、17期『一部沿海都市海水浴場水質週報』を公表した。89.3%の海水浴場が遊泳に適している、または比較的適している。
【海洋保護区の建設】2005年、浙江の楽清西門島とシュン[4]泗馬鞍列島の2つの国家レベル海洋特別保護区が新たに建設された。このうち、西門島海洋特別保護区の面積は20㎢余りに及び、保護区の確立によって、37種の岩礁生物、92種の底泥生物、世界レベルの絶滅のおそれのある鳥類ズグロカモメ、クロツラヘラサギ、国家2級保護動物カラシラサギ、ハイイロペリカンなど大量の湿地鳥類及び現時点において国内最北に分布するヒルギ林区が効果的に保護される。馬鞍列島海洋特別保護区の面積は549㎢に及び、保護区の確立によって、豊富な海洋生物資源、独特な島嶼・珊瑚礁自然地形及び潮間帯湿地を主体とする島嶼群海洋生態系が効果的に保護されることになる。
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[1] 門に虫――訳注
[2] 山に乗――訳注
[3] 魚に発――訳注
[4] 山に乗――訳注
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