淡水環境

状況

2006年の全国の地表水は全体的に中度の汚染状況にあった。国家環境モニタリングネットワ-ク(略称「国控網」)が実際にモニタリングを行った745の地表水モニタリング断面のうち(うち、河流断面は593、ダム湖のモニタリングポイントは152)、Ⅰ-Ⅲ類、Ⅳ~Ⅴ類、Ⅴ類以下の水質断面の比率はそれぞれ40%、32%、28%だった。主要汚染指標は過マンガン酸塩指数、アンモニア性窒素および石油類である。前年と比べて、全国の地表水の水質は安定を保っていた。

■ 7大水系の水質

2006年の長江、黄河、珠江、松花江、淮河、海河、遼河の7大水系の全体的な水質はほぼ前年並みだった。

国家環境モニタリングネットワ-ク7大水系における197河川の408のモニタリング断面のうち、Ⅰ-Ⅲ類、Ⅳ、Ⅴ類、Ⅴ類以下の水質的断面比率はそれぞれ46%、28%、26%だった。このうち、珠江、長江の水質は良好で、松花江、黄河、淮河は中度の汚染、遼河、海河は重度の汚染という状況である。主要汚染指標は、過マンガン酸塩指数、石油類およびアンモニア性窒素である。

2006年7大水系水質類別比率

7大水系

Ⅰ、Ⅱ類(%)

Ⅲ類(%)

Ⅳ類()

Ⅴ類()

Ⅴ類以下()

長江

58

18

12

5

7

黄河

18

32

25

0

25

珠江

58

24

15

0

3

松花江

3

21

48

7

21

淮河

5

21

37

7

30

海河

14

8

11

10

57

遼河

27

8

17

5

43

全体

27

19

23

5

26

7大水系における98の国家環境モニタリングネットワ-ク省境断面のうち、Ⅰ~Ⅲ類、Ⅳ~Ⅴ類およびⅤ類以下の水質断面の比率はそれぞれ43%、31%、26%だった。海河および淮河水系の省境断面は、中度の汚染状況にあった。

長江水系 長江水系の全体的な水質は良好だった。103の地表水国家環境モニタリング断面のうち、Ⅰ~Ⅲ類、Ⅳ~Ⅴ類およびⅤ類以下の水質断面の比率はそれぞれ76%、17%、7%だった。主要汚染指標は石油類、アンモニア性窒素、生物化学的酸素要求量(BOD5)である。

長江主流の全体的な水質は優だった。雲南の昭通区間、安徽の蕪湖区域間には軽度の汚染が見られ、その他の区間の水質は優または良好だった。前年に比べて、主流全体の水質に目立った変化はなかった。

長江支流は全体として軽度の汚染に属し、水質状況は前年並みだった。雅礱江、嘉陵江、烏江、沅江および漢江の水質は優だった。大渡河、岷江(岷江の眉山区間は軽度の汚染、主要汚染指標は石油類)、湖南江および贛江の水質は良好(贛江の南昌区間は中度の汚染、主要汚染指標は溶存酸素およびアンモニア性窒素)だった。沱江の水質は軽度の汚染だった。

長江三峡ダム地域の水質は優で、6の国家環境モニタリング断面はいずれもⅢ類水質に達しているか、またはそれ以上の水質だった。前年に比べて、水質に目立った変化はなかった。

長江の国家環境モニタリング省境断面の水質は良好で、前年に比べて、省境断面の水質に目立った変化はなかった。20の断面のうち、Ⅰ~Ⅲ類水質が85%、Ⅳ~Ⅴ類が10%、Ⅴ類以下が5%をそれぞれ占めた。

2006年長江水系省境断面水質類別

地域名称

河川名称

断面名称

上流・下流の省

水質類別

2006

2005

水富県

金砂江

鉄路橋

雲南-四川

攀枝花

金砂江

竜洞

雲南-四川

永川市

長江

朱沱

四川-重慶

巫山県

長江

培石

重慶-湖北

岳陽市

長江

城陵磯

湖南-湖北

九江市

長江

姚港

江西-湖北

安慶市

長江

安徽河口

江西-安徽

南京市

長江

江寧河口

安徽-江蘇

南通市

長江

姚港

江蘇-上海

銅仁地区

烏江

沿河

貴州-重慶

赤水市

赤水河

漣魚渓

貴州-四川

隴南県

白竜江

綢子壩

甘粛-四川


地域名称

河川名称

断面名称

上流・下流の省

水質類別

2006

2005

広元市

嘉陵江

八廟溝

陝西-四川

合川市

嘉陵江

利沢

四川-重慶

岳池県

渠江

賽竜郷

四川-重慶

遂寧市

涪江

老池

四川-重慶

南陽市

白河

新甸舗

河南-湖北

南陽市

唐河

梅湾

河南-湖北

十堰市

漢江

羊尾

陝西-湖北

滁州市

滁河

汊河

安徽-江蘇

Ⅴ以下

Ⅴ以下

黄河水系 黄河水系は中度の汚染に属する。44の地表水国家環境モニタリング断面のうち、Ⅱ~Ⅲ類、Ⅳ類およびⅤ類以下の水質断面の比率はそれぞれ50%、25%、25%だった。主要汚染指標は石油類、アンモニア性窒素、生物化学的酸素要求量(BOD5)である。

黄河主流は軽度の汚染に属する。水質は前年並みだった。主流の寧夏区間、内モンゴルの包頭区間、河南の三門峡区間、山東菏沢区間は軽度の汚染、その他の区間の水質は優または良好だった。

黄河支流は全体的に重度の汚染に属し、水質は前年並みだった。伊河、洛河の水質は優良、灞河、大黒河、沁河、伊洛河は軽度の汚染、渭河(陝西区間の汚染は特に深刻)、湟水河、北洛河、汾河、涑水河は重度の汚染に属する。

黄河の国家環境モニタリング省境断面の水質は中度の汚染だった。11の国家環境モニタリング省境断面のうち、Ⅱ~Ⅲ類は46%、Ⅳ類は18%、Ⅴ類以下は36%をそれぞれ占めた。

2006年黄河水系省境断面水質類別

地域名称

河川名称

断面名称

上流・下流の省

水質類別

2006

2005

烏海

黄河

拉僧廟

寧夏-内モンゴル

Ⅴ以下

渭南

渭河

潼関吊橋

陝西-河南、山西

Ⅴ以下

Ⅴ以下

運城

汾河

河津大橋

山西-陝西、山西

Ⅴ以下

Ⅴ以下

運城

涑水河

張留荘

山西-陝西、山西

Ⅴ以下

Ⅴ以下

民和

湟水

民和橋

青海-甘粛

Ⅴ以下

中衛

黄河

中衛下河沿

甘粛-寧夏

フフホト

黄河

喇嘛湾

内モンゴル-山西

三門峡

黄河

風陵渡大橋

陝西-山西、河南

地域名称

河川名称

断面名称

上流・下流の省

水質類別

2006

2005

菏沢

黄河

劉荘

河南-山東

済源

沁河

五竜口

山西-河南

天水

渭河

葡萄園

甘粛-陝西

珠江水系 珠江水系は全体的な水質は良好だった。33の地表水国家環境モニタリング断面のうち、Ⅰ~Ⅲ類、Ⅳ類およびⅤ類以下の水質断面の比率はそれぞれ82%、15%、3%だった。主要汚染指標は石油類およびアンモニア性窒素である。

珠江主流の全体的に水質は良好で、水質は前年並みだった。広東の長洲断面および蓮花山断面の水質は軽度の汚染で、その他の断面の水質はいずれも優または良好だった。

珠江支流は全体的な水質は良好で、前年に比べて、水質に目立った変化はなかった。打幇河、柳江、左江、漓江、桂江の水質は優、北盤江、都柳江、邕江、竜江、右江、賀江の水質は良好、深セン[1]河は重度の汚染だった。

珠江の省境断面の水質は全体的に優だった。7の国家環境モニタリング省境断面はいずれもⅢ類水質に達しているか、またはそれより良好だった。

2006年珠江水系省境断面水質類別

地域名称

河川名称

断面名称

上流・下流の省

水質類別

2006

2005

貴州西南

南盤江

三江口

雲南-貴州

河池

紅水河

六排

貴州-広西

河池

竜江

六甲

貴州-広西

賀州

賀江

扶隆碼頭

広西-広東

貴州南

紅水河

羅羊

貴州-広西

梧州

西江

界首

広西-広東

貴州東南

都柳江

従江大橋

貴州-広西

海南島内の河川:海南島内の独立して海へと流れる2本の河川のうち、万泉河の水質は優であり、海甸渓は軽度の汚染であり、主要汚染指標は石油類である。水質は前年に比べて、目立った変化はなかった。

松花江水系 松花江水系は中度の汚染に属する。42の地表水国家環境モニタリング断面のうち、Ⅱ~Ⅲ類、Ⅳ~Ⅴ類およびⅤ類以下の水質断面の比率はそれぞれ24%、55%、21%だった。主要汚染指標は過マンガン酸塩指数、石油類、アンモニア性窒素である。

松花江主流は軽度の汚染で、水質は前年並みだった。吉林省の吉林市区間、松原区間、黒竜江の哈爾浜上流区間の水質は良好、その他の区間は軽度の汚染だった。

松花江支流は全体的に重度の汚染で、前年に比べて、支流の水質は低下した。嫩江、雅山東河、洮児河は軽度の汚染で、牡丹江は中度の汚染、阿什河、呼蘭河、飲馬河、伊通河は重度の汚染だった。

松花江の国家環境モニタリング省境断面の水質は軽度の汚染だった。

2006年松花江水系省境断面水質類別

地域名称

河川名称

断面名称

上流・下流の省

水質類別

2006

2005

肇源

松花江

肇源

吉林-黒竜江

肇源

嫩江

嫩江河口内

吉林-黒竜江

呼倫貝爾(ホロンバイル)

雅魯河

成吉思汗

内モンゴル-黒竜江

興安盟

洮児河

斯力很

内モンゴル-吉林

松原

松花江

泔水缸

吉林-黒竜江

白城

嫩江

白砂灘

吉林-黒竜江

淮河水系 淮河水系は中度の汚染に属する。86の地表水国家環境モニタリング断面のうち、Ⅱ~Ⅲ類水質の比率は26%、Ⅳ~Ⅴ類は44%、Ⅴ類以下は30%だった。主要汚染指標は石油類、過マンガン酸塩指数および生物化学的酸素要求量(BOD5)である。

淮河主流は全体的に軽度の汚染に属する。前年に比べて、淮河主流の水質は改善されている。安徽区間は軽度の汚染で、その他の区間の水質は優または良好だった。

淮河支流は全体的に中度の汚染に属する。前年に比べて、淮河支流の水質は改善されている。主な一級支流のうち、史灌河の水質は優、西淝河の水質は良好、洪河、沱河、溮河、潢河、澮河は軽度の汚染で、渦河、潁河は重度の汚染だった。

山東境界内の河川は全体的に中度の汚染に属する。前年に比べて、水質に目立った変化はなかった。沂河、ベン[2]河の水質は良好で、砂溝河、武河、東邳蒼分洪道、シュウ[3]河、新シュウ[4]河、張トゥアン[5]河、京杭大運河、東漁河、西支河は軽度の汚染、白馬河は中度の汚染、城郭河、泗河、光府河、洙趙新河は重度の汚染だった。

淮河の国家環境モニタリング省境断面の水質は全体的に中度の汚染に属する。前年に比べて、水質に目立った変化はなかった。32の省境断面のうち、Ⅲ類水質が16%、Ⅳ~Ⅴ類が53%、Ⅴ類以下が31%をそれぞれ占めた。

2006年淮河水系省境断面水質類別

地域名称

河川名称

断面名称

上流・下流の省

水質類別

2006

2005

臨沂

砂溝河

砂溝橋

山東-江蘇

臨沂

張トゥアン[6]

張トゥアン[7]

山東-江蘇

棗荘

京杭大運河

台児荘大橋

山東-江蘇

信陽

淮河

淮浜水文

ステ-ション

河南-安徽

徐州

沿河

李集橋

山東-江蘇

徐州

京杭大運河

藺家壩

江蘇-安徽

臨沂

沂河

港上

山東-江蘇

六安

史河

紅石咀

安徽-河南

商丘

包河

馬橋

河南-安徽

Ⅴ以下

Ⅴ以下

阜陽

潁河

界首

河南-安徽

Ⅴ以下

Ⅴ以下

阜陽

黒茨河

倪邱

河南-安徽

Ⅴ以下

Ⅴ以下

阜陽

泉河

臨泉区間下流

河南-安徽

Ⅴ以下

Ⅴ以下

亳州

恵済河

劉寨村後

河南-安徽

Ⅴ以下

Ⅴ以下

亳州

渦河

亳州

河南-安徽

Ⅴ以下

Ⅴ以下

宿州

奎河

楊荘

江蘇-安徽

Ⅴ以下

Ⅴ以下

宿州

スイ[8]

泗県八里橋

安徽-江蘇

Ⅴ以下

Ⅴ以下

宿州

新ビエン[9]

泗県公路橋

安徽-江蘇

Ⅴ以下

邳州

西邳蒼分洪道

艾山西大橋

江蘇-山東

Ⅴ以下

Ⅴ以下

周口

渦河

鹿邑付橋

河南-安徽

Ⅴ以下

商丘

大砂河

包公廟

河南-安徽

商丘

澮河

黄口

河南-安徽

阜陽

洪河分洪道

陶老

河南-安徽

阜陽

淮河

王家壩

河南-安徽

淮北

沱河

小王橋

河南-安徽

地域名称

河川名称

断面名称

上流・下流の省

水質類別

2006

2005

淮北

東砂河

臨渙集

河南-安徽

滁州

淮河

小柳巷

安徽-江蘇

泗洪

新スイ[10]

大屈

安徽-江蘇

臨沂

武河

310公路橋

山東-江蘇

臨沂

東邳蒼分洪道

東偏泓

山東-江蘇

臨沂

シュウ[11]

高峰頭

山東-江蘇

臨沂

白馬河

捷荘

山東-江蘇

臨沂

新シュウ[12]

臨シュウ[13]大興橋

山東-江蘇

海河水系 海河水系は全体的に重度の汚染に属する。63の地表水国家環境モニタリング断面のうち、Ⅰ~Ⅲ類水質が22%、Ⅳ~Ⅴ類が21%、Ⅴ類以下が57%だった。主要汚染指標は生物化学的酸素要求量(BOD5)、過マンガン酸塩指数、アンモニア性窒素である。

海河主流は重度の汚染で、前年に比べて、水質に目立った変化はなかった。

海河水系のその他の主要河川は重度の汚染で、前年に比べて、水質に目立った変化はなかった。ルワン[14]河の水質は良好、永定河は軽度の汚染で、北運河、漳衛新河、大砂河、子牙河、馬頬河、徒駭河は重度の汚染となっている。

海河の国家環境モニタリング省境断面は全体的に重度の汚染に属する。20の断面のうち、Ⅰ~Ⅲ類水質が30%、Ⅳ~Ⅴ類が30%、Ⅴ類以下が40%だった。

2006年海河水系省境断面水質類別

地域名称

河川名称

断面名称

上流・下流の省

水質類別

2006

2005

聊城

衛運河

称鈎湾

河北-河南-山東

Ⅴ以下

Ⅴ以下

廊坊

北運河

王家擺

北京-河北

Ⅴ以下

Ⅴ以下

徳州

岔河

田竜荘

山東-河北

Ⅴ以下

Ⅴ以下

滄州

南運河

桑園橋

山東-河北

Ⅴ以下

Ⅴ以下

大名県

衛河

竜王廟

河南-河北

Ⅴ以下

Ⅴ以下

聊城

馬頬河

任堂橋

河南-山東

Ⅴ以下

Ⅴ以下

聊城

徒駭河

畢屯

河南-山東

Ⅴ以下

Ⅴ以下

聊城

金堤河

張秋

河南-山東

Ⅴ以下

Ⅴ以下

天津

北運河

土們楼

河北-天津

天津

黒竜港河

東港攔河閘

河北-天津

張家口

白河

後城

河北-北京

北京

永定河

沿河城

河北-北京

張家口

洋河

左衛橋

山西-河北

張家口

桑乾河

揣骨トゥアン[15]

山西-河北

石家

荘綿河-冶河

地都

山西-河北

邯鄲

漳河

劉家荘

山西-河北

長治

濁漳河

王家荘

山西-河南

天津

砂河

砂河橋

河北-天津

北京

潮河

古北口

河北-北京

北京

拒馬河

大砂地

河北-北京

遼河水系 遼河水系は重度の汚染に属する。37の地表水国家環境モニタリング断面のうち、Ⅱ~Ⅲ類水質の比率は35%、Ⅳ~Ⅴ類は22%、Ⅴ類以下は43%だった。主要汚染指標は生物化学的酸素要求量(BOD5)、石油類、アンモニア性窒素である。

遼河主流は中度の汚染に属する。13の地表水国家環境モニタリング断面のうち、Ⅱ~Ⅲ類が31%、Ⅳ~Ⅴ類が31%、Ⅴ類以下が38%だった。老哈河の水質は良好で、東遼河、西遼河は軽度の汚染、遼河は重度の汚染だった。前年に比べて、水質は改善されている。

遼河支流のうち、西拉沐倫河は軽度の汚染、条子河、招蘇台河は重度の汚染だった。水質はほぼ前年並み。

遼河水系の国家環境モニタリング省境断面の水質は重度の汚染だった。3つの水質モニタリング断面のうち、老哈河の甸子断面(遼寧-内モンゴル)はⅡ類水質、福徳店断面(吉林、内モンゴル-遼寧)はⅤ類以下の水質、東遼河の四双大橋断面(吉林-遼寧)はⅤ類以下の水質だった。

2006年遼河水系省境断面水質類別

地域名称

河川名称

断面名称

上流・下流の省

水質類別

2006

2005

鉄嶺市

遼河

福徳店

吉林、内モンゴル-遼寧

Ⅴ以下

Ⅴ以下

双遼市

東遼河

四双大橋

吉林-遼寧

Ⅴ以下

赤峰市

老哈河

甸子

遼寧-内モンゴル

Ш

大遼河およびその支流は全体的に重度の汚染で、水質は前年並みだった。太子河は中度の汚染、大遼河、渾河は重度の汚染だった

大凌河の水質は重度の汚染だった。3つの水質モニタリング断面のうち、王家溝断面の水質はⅣ類、張家堡、西八千断面はⅤ類以下、主要汚染指標は過マンガン酸塩指数、生物化学的酸素要求量(BOD5)である。

■ 浙江・福建地区の河川の水質

浙江・福建地区の河川の水質は全体的に良好で、前年に比べて、目立った変化はなかった。32の地表水国家環境モニタリング断面のうち、Ⅰ-Ⅲ類の水質断面が75%、Ⅳ~Ⅴ類が25%をそれぞれ占め、Ⅴ類以下の水質断面はなかった。主要汚染指標は石油類、アンモニア性窒素、生物化学的酸素要求量(BOD5)である。

■ 西南、西北諸河川の水質

西南の諸河川 西南の諸河川の水質は良好で、前年に比べて、水質に目立った変化はなかった。17の地表水国家環境モニタリング断面中、Ⅰ~Ⅲ類の水質断面が82%、Ⅳ類が6%、Ⅴ類以下が12%をそれぞれ占めた。主要汚染指標は鉛、過マンガン酸塩指数、石油類である。

西北の諸河川 西北の諸河川の水質は良好で、前年に比べて、水質に目立った変化はなかった。28の地表水国家環境モニタリング断面のうち、Ⅰ~Ⅲ類の水質断面が82%、Ⅳ類が14%、Ⅴ類以下が4%をそれぞれ占めた。主要汚染指標はアンモニア性窒素である。

■ 湖沼、ダムの水質

2006年にモニタリングした重点湖沼・ダム27ヵ所のうち、Ⅱ類水質の基準を満たしたのは2ヵ所で7%、Ⅲ類が6ヵ所で22%、Ⅳ類が1ヵ所で4%、Ⅴ類が5ヵで19%、Ⅴ類以下が13ヵ所で48%を占めた。このうち、巣湖の水質はⅤ類、太湖、滇池の水質はⅤ類以下だった。主要汚染指標は総窒素、総リンである。ダムの水質は湖沼よりも良好で、富栄養化の程度は比較的軽度だった。

2006年重点湖沼・ダム水質類別

個数 水系

個数

Ⅰ類

Ⅱ類

Ⅲ類

Ⅳ類

Ⅴ類

Ⅴ類以下

三湖

3

0

0

0

0

1

2

大型淡水湖

9

0

1

1

1

2

4

都市内の湖

5

0

0

1

0

0

4

大型ダム

10

0

1

4

0

2

3

合計

27

0

2

6

1

5

13

2006年比率(%)

0

7

22

4

19

48

2005年比率(%)

0

7

21

11

18

43

● 太湖

湖水域 太湖の湖水の過マンガン酸塩指数はⅢ類レベル、全リンはⅣ類レベルに達成したが、総窒素の汚染は突出しており、湖水の水質は依然としてⅤ類以下であり、中度の富栄養状態にあった。

モニタリングポイント21ヵ所のうち、Ⅰ~Ⅳ類水質はなく、Ⅴ類とⅤ類以下の水質のポイントがそれぞれ全体の14%、86%を占めた。主要汚染指標は総窒素である。前年に比べて、湖水の水質に目立った変化はなかった。

2006年太湖湖水の主要汚染指標および水質状況

湖の区域

過マンガン酸塩指数(mg/L)

総リン(mg/L

総窒素(mg/L

葉緑素a mg/L

栄養状態指数

水質類別

2006

2005

梅梁湖

5.4

0.11

5.21

0.10

68

Ⅴ以下

Ⅴ以下

五里湖

5.4

0.15

6.36

0.04

67

Ⅴ以下

Ⅴ以下

西部沿岸区

5.1

0.12

3.74

0.04

65

Ⅴ以下

Ⅴ以下

東部沿岸区

4.1

0.07

2.02

0.02

57

Ⅴ以下

Ⅴ以下

湖中心区

4.2

0.11

2.50

0.05

62

Ⅴ以下

湖全体の平均

4.6

0.08

3.17

0.05

63

Ⅴ以下

Ⅴ以下

湖周辺河川 太湖周辺の河川は中度の汚染に属する。前年に比べて、水質に目立った変化はなかった。主要汚染指標はアンモニア性窒素、生物化学的酸素要求量(BOD5)、石油類である。

87の地表水国家環境モニタリング断面のうち、Ⅱ~Ⅲ類の水質断面が20%、Ⅳ~Ⅴ類が49%、Ⅴ類以下が31%を占めた。

● 滇池

湖水 滇池の湖水は全体的にⅤ類以下の水質だった。主要汚染指標は総リン、総窒素、アンモニア性窒素である。草海は重度の富栄養状態にあり、外海は中度の富栄養状態にある。前年に比べて、外海の水質は低下した。

2006年滇池の湖水の主要汚染指標および水質状況

湖の区域

過マンガン酸塩指数(mg/L)

総リン(mg/L

総窒素(mg/L

葉緑素a mg/L

栄養状態指数

水質類別

2006

2005

草海

7.1

0.43

4.61

0.08

70

Ⅴ以下

Ⅴ以下

外海

7.1

1.42

13.7

0.09

77

Ⅴ以下

湖周辺河川 滇池周辺の河川は重度の汚染だった。前年に比べて、水質に目立った変化はなかった。主要汚染指標はアンモニア性窒素である。8の地表水国家環境モニタリング断面のうち、Ⅱ類水質が12%、Ⅳ類が25%、Ⅴ類以下の水質が63%を占めた。

● 巣湖

湖水 巣湖の湖水の水質は総じてⅤ類に属する。主要汚染指標は総窒素、総リンである。前年に比べて、巣湖の水質は改善されている。巣湖は中度の富栄養状態(このうち、西半湖は中度の富栄養状態、東半湖は軽度の富栄養状態)だった。

2006年巣湖の湖水の主要汚染指標および水質状況

湖の区域

過マンガン酸塩指数(mg/L)

総リン(mg/L

総窒素(mg/L

葉緑素a mg/L

栄養状態指数

水質類別

2006

2005

西半湖

7.0

0.19

1.55

0.043

64

Ⅴ以下

東半湖

4.5

0.11

1.67

0.003

53

湖全体の平均

5.8

0.15

1.61

0.023

60

Ⅴ以下

湖周辺河川 巣湖周辺の河川の12の地表水国家環境モニタリング断面のうち(2つの汚染流入抑制断面を含む)、Ⅲ類水質は8%、Ⅳ、Ⅴ類は67%、Ⅴ類以下の水質は25%を占めた。主要汚染指標は総リン、総窒素である。

● その他の大型淡水湖沼

9ヵ所の重点国家環境モニタリング大型淡水湖沼のうち、興凱湖はⅡ類レベル、洱海はⅢ類レベル、鏡泊湖はⅣ類レベル、洞庭湖、鄱陽湖はⅤ類レベル、洪沢湖、南四湖、達賚湖、白洋澱はⅤ類レベル以下の水質だった。主要汚染指標は総窒素、総リンである。前年に比べて、鄱陽湖の水質は改善され、その他の大型淡水湖の水質には、目立った変化はなかった。

栄養状態を見ると、洱海、鄱陽湖は中栄養状態、洞庭湖、洪沢湖、南四湖、鏡泊湖は軽度の富栄養状態であり、達賚湖は中度の富栄養状態であり、白洋澱は重度の富栄養状態だった。

2006年 10の重点大型淡水湖沼の水質状況

湖・ダム名称

栄養状態指数

栄養状態

水質

 

主要汚染指標

2006

2005

洱海

42

中栄養

洞庭湖

58

軽度の

富栄養

総リン

洪沢湖

56

軽度の

富栄養

Ⅴ以下

Ⅴ以下

総窒素

南四湖

56

軽度の

富栄養

Ⅴ以下

総窒素

鄱陽湖

47

中栄養

総リン

鏡泊湖

56

軽度の

富栄養

過マンガン酸塩指数

達賚湖

67

中度の

富栄養

Ⅴ以下

Ⅴ以下

pH、過マンガン酸塩指数、総窒素

白洋澱

89

重度の

富栄養

Ⅴ以下

Ⅴ以下

総窒素、アンモニア性窒素、総リン

興凱湖

項目が不完全のため未計算

● 都市内の湖沼

モニタリング統計を行った5つの都市の湖沼のうち、昆明湖(北京)はⅢ類レベル、西湖(杭州)、東湖(武漢)、玄武湖(南京)、大明湖(済南)はⅤ類レベル以下の水質だった。主要汚染指標は総窒素、総リンである。前年に比べて、昆明湖の水質は改善され、玄武湖の水質は低下、その他の都市内の湖沼の水質に目立った変化はなかった。

昆明湖は中栄養状態、玄武湖、西湖、大明湖は軽度の富栄養状態、東湖は中度の富栄養状態だった。

2006年 昆明湖、玄武湖、西湖、大明湖、東湖の水質状況

湖・ダム名称

栄養状態指数

栄養状態

水質

主要汚染指標

2006

2005

昆明湖

44

中栄養

東湖

65

中度の富栄養

Ⅴ以下

Ⅴ以下

総リン

西湖

56

軽度の富栄養

Ⅴ以下

Ⅴ以下

総窒素

玄武湖

56

軽度の富栄養

Ⅴ以下

総窒素

大明湖

58

軽度の富栄養

Ⅴ以下

Ⅴ以下

総窒素

● 大型ダム

モニタリング統計を行った10ヵ所の大型ダムのうち、石門ダム(陝西)はⅡ類レベル、丹江口ダム(湖北)、密雲ダム(北京)、董舗ダム(安徽)、千島湖(浙江)はⅢ類レベル、於橋ダム(天津)、松花湖(吉林)はⅤ類レベル、大夥房ダム(遼寧)、ラオ[16]山ダム(山東)と門楼ダム(山東)はⅤ類レベル以下の水質だった。主要汚染指標は総窒素である。前年に比べて、於橋ダムの水質はⅣ類レベルからⅤ類レベルに変わり、水質は低下、その他9ヵ所の大型ダムの水質に目立った変化はなかった。

大夥房ダムは中度の富栄養状態、密雲ダムは軽度の富栄養状態、その他の7つの大型ダムはいずれも中、貧栄養状態だった。

2006年大型ダム10つの水質状況

湖沼・ダム名称

栄養状態指数

栄養状態

水質

主要汚染指標

2006

2005

 

 

丹江口ダム

32

中栄養

大夥房ダム

61

中度の富栄養

Ⅴ以下

Ⅴ以下

総窒素

於橋ダム

47

中栄養

総窒素

松花湖

47

中栄養

総窒素

密雲ダム

54

軽度の富栄養

董舗ダム

44

中栄養

ラオ[17]山ダム

44

中栄養

Ⅴ以下

Ⅴ以下

総窒素

門楼ダム

44

中栄養

Ⅴ以下

Ⅴ以下

総窒素

千島湖

30

貧栄養

石門ダム

項目が不完全のため未計算

■ 重点都市部の集中飲用水源地の水質

107の重点都市(113の環境保全重点都市のうち済寧、曲靖、泰安、銅川、咸陽および株洲市は含まない)における382の集中飲用水源地は全体的に水質が良好だった。

環境保全重点都市の1ヵ月あたりのモニタリング取水総量は15億9,000万t、基準達成水量は11億5,000万tで72.3%、基準未達成水量は4億4,000万tで27.7%だった。河川型の水源地の主要汚染指標は糞便性大腸菌群、湖沼・ダム型の水源地の主要汚染指標は総窒素である。

■ 地下水

● 地下水の水質

2006年に163都市で地下水水質モニタリングを行った結果、主なモニタリングポイントの地下水の水質は良好-やや劣るものが多数を占めた。深層地下水の水質は浅層地下水より優れており、採掘程度の低い地域における地下水の水質は採掘程度の高い地域より優れていた。

浅層地下水の水質モニタリングを行った125都市のうち、2005年に比べて、モニタリングポイントの地下水の水質に悪化傾向が見られる都市は21あり、主に東北、西北、華東、中南などの地区に分布している。水質が基本的に安定している都市は95あり、全国各地に分布にしている。水質に改善が見られる都市は9都市あり、全国に点在している。

深層地下水の水質モニタリングを行った75都市のうち、2005年に比べて、モニタリングポイントの地下水の水質に悪化傾向が見られる都市は12あり、主に東部の沿海地区に分布している。水質が基本的に安定している都市は58あり、全国各地に分布、水質に改善が見られる都市は5都市あり、全国に点在している。

● 地下水位

2006年に163都市(平原都市については通常、所轄の地区を含む)で地下水位モニタリングを行った結果、2005年に比べて、地下水位は全体的に安定している。深層地下水の水位は浅層のそれに比べて、変化が明らかだった。水位変化の明らかな地域は、主に地下水の開発利用程度が比較的高い華北、華東、西北などの地域に集中していた。

浅層地下水の水位モニタリングを行った126都市のうち、2005年に比べて、全体的に水位に上昇傾向(上昇幅は約0.5m、以下同じ)が見られた都市は8都市あり、東北、中南地区に点在している。水位が基本的に安定(昇降幅は0.5m以内、以下同じ)している都市は95都市あり、全国各地に点在している。全体的に水位に低下傾向(低下幅は約0.5m、以下同じ)が見られた都市は23都市あり、主に華北、西北、華東地区に点在している。

深層地下水の水位モニタリングを行った78都市のうち、2005年に比べて、て、全体的に水位に上昇傾向が見られた都市は10都市あり、華北、中南などの地区に点在している。水位が基本的に安定している都市は44都市あり、全国各地に分布している。全体的に水位に低下傾向が見られる都市は24都市あり、主に華北、華東地区に分布している。

● 地下水位の漏斗現象

2006年のモニタリング結果によると、全国における地下水の漏斗現象は216ヵ所(このうち浅層地下水の漏斗現象は120ヵ所、深層地下水の漏斗現象は91ヵ所、カルスト地下水の漏斗現象は5ヵ所)に上った。2005年に比べて、地下水の漏斗現象は全体的に安定を維持しており、目立った変化の見られる漏斗現象は、主に地下水採掘の影響が大きい華北、華東地区に分布していた。

浅層地下水の漏斗現象は主に華北、華東地区に分布しており、漏斗面積は数十㎢から数千㎢に達するものだった。このうち河南の滑県から南楽県までの漏斗面積は4,826Km2、浙江の杭嘉湖平原第2帯水層が4,654㎢、河北の邢台寧柏隆が1,574㎢だった。西北および東北地区における浅層地下水の漏斗面積は多く数十㎢から数百㎢に及んでいた。中南および西南地区における地下水の漏斗現象は比較的少なく、かつ面積も比較的小さく、多くは10㎢以下だった。

深層地下水の漏斗現象は、主に華北、東北、華東地区に分布しており、漏斗面積は多く100㎢以上で、数千㎢に達するものまだった。河北の衡水の漏斗面積が8,815㎢、滄州が7,553㎢、山東の徳州市徳城が5,333㎢、河北の邯鄲が2,898㎢、唐山寧河から唐海にかけてが2,046㎢、浙江の杭嘉湖平原第3帯水層が2,623㎢、河北の邢台巨新が1,769㎢、江蘇の蘇錫常が1,350㎢、河北の廊坊大城が1,220㎢、天津の漢沽が1,043㎢だった。西北、西南、中南地区における深層地下水の漏斗現象は比較的少なく、海南の海口市第2帯水層の漏斗面積が682㎢に達しているのを除けば、その他の漏斗面積は大部分が10㎢以下だった。

■廃水および主要汚染物質の排出量

2006年の全国の廃水排出総量は、前年比2.4%増の537億tとなり、化学的酸素要求量(COD)排出量は、前年比1.0%増の1,428万2,000tだった。

近年の全国での廃水および主要汚染物質排出量

項目

 

年度

廃水排出量(億t

COD排出量(万t

アンモニア性窒素

排出量(万t)

合計

工業

生活

合計

工業

生活

合計

工業

生活

2001

432.9

202.6

230.3

1404.8

607.5

797.3

125.2

41.3

83.9

2002

439.5

207.2

232.3

1366.9

584.0

782.9

128.8

42.1

86.7

2003

460.0

212.4

247.6

1333.6

511.9

821.7

129.7

40.4

89.3

2004

482.4

221.1

261.3

1339.2

509.7

829.5

133.0

42.2

90.8

2005

524.5

243.1

281.4

1414.2

554.8

859.4

149.8

52.5

97.3

2006

537.0

239.5

297.5

1428.2

 

 

141.3

42.1

99.2

                   

措置と行動

【主要汚染物質総量削減計画】 2006年3月14日、第10期全国人民代表大会第4回会議において『中華人民共和国国民経済・社会発展第11次5ヵ年計画綱要』[18]が可決され、「第11次5ヵ年計画」期間における、全国の主要汚染物質排出量を10%削減することが明確化された。2006年8月5日、国務院は『「第11次5ヵ年計画」期間における全国主要汚染物質排出量削減計画』を批准し、2010年までに、全国の主要汚染物質排出量を2005年比で10%削減、CODを1,414万tから1,273万tに削減し、二酸化硫黄を2,549万tから2,294万tに削減することを定めた。各省(自治区、直轄市)は、省(自治区、直轄市)ごとのCODおよび二酸化硫黄排出量削減目標を超過してはならない。

【第一回全国汚染源調査】 2006年10月17日、国務院は『国務院、第一回全国汚染源調査の実施に関する通知』(国発[2006]36号)を公布し、2008年に第一回の全国汚染源調査の実施を決定した。調査実行委員長は、曽培炎副総理である。およそ3年をかけて、全国の汚染物質排出状況を正確に把握する計画である。全国汚染源調査基準日は2007年12月31日とする。各準備作業はすでに始動している。

【大気および水質汚染防止会議】 2006年5月30日、国務院は全国大気汚染防止会議を開催する旨を決定した。国務院は、国家環境保護総局および各省(自治区、直轄市)政府ならびに華能等の6つの電力会社の委託を受け、「第11次5ヵ年計画」二酸化硫黄総量削減目標責任書に署名し、大気汚染防止関する「5つの大気基準」つまり、①石炭燃焼ボイラ-への法定脱硫黄装置設置の義務づけ。②関係部門による脱硫黄技術研究開発および設備製造の推進と強化。③石炭火力発電所への汚染物質排出の監督と強化。④関係部門による石炭火力発電所に対する脱硫黄対策の積極的推進。⑤地方人民政府への二酸化硫黄汚染物質排出量の削減と責任徹底の推進、などを盛り込んだ基準を制定した。

2006年7月21日、全国水質汚染防止作業のテレビ電話会議を召集した。国家環境保護総局および各省(自治区、直轄市)政府は、「第11次5ヵ年計画」水質汚染物質総量削減目標責任書に署名し、水質汚染防止に関わる「6つの水質基準」つまり①汚染物質排出量の厳格な抑制。②重点流域水質汚染防止の積極的な推進。③都市部における汚水・ゴミ処理施設建設の早期実現。④水質環境事故防止の徹底。⑤経済構造の最適化の促進と水質環境質量の改善。⑥飲用水安全確保の実施徹底、を盛り込んだ基準を制定した。

【重点流域の水質汚染防止】 国務院による『決定』を受け、飲料水の安全確保を環境保全事業の主要な任務とした。2006年、国家環境保護総局は、集中的に飲用水源保護区の特別法執行検査を実施した。全国で合計7,600ヵ所余りの水源地を検査し、水源の安全に影響する汚染源1,400ヵ所余りを閉鎖・移転させ、長期的に住民の飲料水の安全を脅かしていた著しい環境問題を解決した。着実に重点流域の汚染防止のため、効果的な措置を取った。「三河[19]」、「三湖[20]」、三峡ダムエリアおよびその上流、黄河小浪底ダムエリアおよびその上流などの重点流域における「第11次5ヵ年計画」が全面的に実施され、松花江流域水質汚染防止の「第11次5ヵ年計画」もすでに国務院の認可を経て実施に移されている。三峡ダムのダム底清掃事業も無事完了し、深さ156mの貯水確保後は、主流の水質も安定を保っている。

【松花江水質汚染の処理および保護】 松花江水質汚染事故の汚染防止活動が引き続き行われた。松花江水質汚染事故を受け、解氷期における中ロ共同モニタリング任務を無事終了し、松花江水質汚染は危機を逃れた。国家環境保護総局は、国務院の関係部門および黒竜江、吉林両省政府と合同で、「松花江水質汚染事故生態環境アセスメントおよびその対策」プロジェクトを始動した。黒竜江、吉林、内モンゴルの3省(自治区)は松花江流域における緊急対応マニュアルを作成し、環境安全検査および予防特別対策を数回にわたり実施した。

松花江流域の汚染処理の強化。国務院の委託を受け、国家環境保護総局および黒竜江、吉林、内モンゴルの3省(自治区)政府は、『「第11次5ヵ年計画」水質汚染物質総量削減目標責任書』に署名した。『松花江流域水質汚染防止計画(2006-2010年)』(以下『計画』とする)は、すでに国務院の承認を経た。『計画』では、工業汚染の処理、都市における汚水処理および再生利用施設の建設、重点区域の汚染防止など222の汚染処理項目が盛り込まれ、133億6,600万元の投資が定められている。『計画』はすでに全面的に始動しており、第1次の汚染防止資金2億3,000万元が黒竜江、吉林、内モンゴルの3省(自治区)に投資された。

中ロ間の持続的な環境保全協力体制の確立。国境河川の水質汚染問題により良く対応をするため、中ロ間の環境保全協力をさらに推し進めた。2006年2月、中ロ両国は、中ロ総理定期会談委員会の環境保全小委会設立に関する議定書に署名した。環境保全小委会には、環境保全小委会条例を採択し、汚染防止および環境災害時の対策と連絡、国境自然保護区およびその生物多様性の保護、国境水質モニタリング、保護の3つの作業部会が設けられている。環境保全小委会の設立は、中ロ間の環境保全協力が新たな段階に入ったことを示している。

【地下水調査および汚染防止】 2006年、全国において地下水資源およびその環境問題に関する調査ならびに評価が継続して実施され、黄河流域、チベット「一江両河[21]」地区および華北平原において地下水のバランス、動態、浅層地下水の開発利用などについて重点的に調査・評価およびモデル研究が行われた。全国の重点都市および地区における地下水汚染調査(調査範囲は珠江デルタ、長江デルタ、淮河流域の平原地区および華北平原を含む)を実施し、松花江の重点流域では地下水環境汚染緊急調査・モニタリングを行った。2006年6月、国家環境保護総局、国土資源部は合同で『全国地下水汚染防止計画事業の実施に関する通知』を公布し、全国で地下水汚染防止計画事業を実施した。

 
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[1]土に川--訳注。

[2] しめすへんに方--訳注。

[3] さんずいに術--訳注。

[4] さんずいに術--訳注。

[5] 田に童--訳注。

[6]田に童--訳注。

[7]]田に童--訳注。

[8] さんずいに目に隹--訳注。

[9] さんずいに卞--訳注。

[10] さんずいに目に隹--訳注。

[11] さんずいに術--訳注。

[12] さんずいに術--訳注。

[13] さんずいに術--訳注。

[14] さんずいに欒--訳注。

[15]田に童--訳注。

[16]山に勞--訳注。

[17]山に勞--訳注。

[18] =「第11次5ヵ年計画」――訳注。

[19] =淮河、海河、遼河――訳注。

[20] =太湖、巣湖、滇池――訳注。

[21] ヤルザンプ江(雅魯蔵布江)の中流域およびその支流のラサ河、年楚河エリアを指す――訳注。

コラム

環境保全関連の法律、法規、規則ならびに基準

2006年、国務院は『中華人民共和国絶滅の危機に瀕する野生動植物輸出入管理条例』、『風景名勝区条例』、『海洋事業建設プロジェクトの海洋環境汚染防止管理条例』を公布し、監察部および国家環境保護総局は『環境保護違法行為処分暫定規定』を公布した。情報産業部などの部門は『電子情報製品汚染抑制管理規則』を公布し、国家環境保護総局は『環境アセスメント公衆参与の暫定規則』、『国家レベル自然保護区監督検査規則』、『環境統計管理規則』、『環境投書規則』、『放射性同位元素および放射装置の安全許可管理規則』、『病原微生物実験室環境安全管理規則』、『環境質量モニタリング管理規定』、『国家環境保全基準制定修訂工作管理規則』、『環境行政再議および行政応訴規則』を公布した。

2006年には、各種環境保全基準が118項目公布された。このうち国家汚染物質排出(抑制)基準は2項目、国家環境保全業界基準は113項目、国家汚染防止技術政策は3項目だった。

国際環境協力と交流

2006年、胡錦濤主席、温家宝総理、曽培炎副総理など国家指導者が環境保全国際協力活動に計6回出席した。スウェ-デン国王、ベルギ-王子、ガボン副総理などの外国の政府要人が国家環境保護総局を3回訪問した。通年で、国家環境保護総局の指導者が外国訪問および訪問団を組んだ上での会議への参加は8回に上り、国外の省庁レベル以上の訪問団の受け入れ回数は30回余りに上った。国内外で諸外国との会談・会見を行った回数はのべ220回に上った。通年で、485の訪問団・のべ1,528人を、48の国または地域に派遣した。海外から268回にわたり、のべ642人の来賓を各種会議および協力プロジェクトに招聘した。外国から約8,000万ドルの資金提供を受けた(新規に調印・実行された協議を含む)。

2006年、全国人民代表大会常務委員会は『廃燃料安全管理および放射性廃棄物安全管理共同条約』の批准を認可し、国連環境計画(UNEP)と『中華人民共和国国家環境保護総局ならびに国連環境計画(UNEP)協議書』に署名し、陸上活動からの海洋環境の保護に関する世界行動計画第2回政府間レビュ-会合を開催した。また第3回中国環境・発展国際協力委員会第5回会議を開催し、温家宝総理が会議に出席した海外の代表委員と会談を行い、曽培炎副総理が会議の開幕式に参列し談話を発表した。中ロ両国は中ロ総理定期会談委員会の環境保全小委会設置に関する議定書に署名し、中ロ総理定期会談委員会の環境保全小委会第一回会議を開催し、『中ロ共同国境水質モニタリングに関する了解事項ならびに備忘録』および『中ロ共同国境水質モニタリング計画』に署名した。