中国は農業大国であり、農村人口が絶対多数を占めている。農業環境汚染の予防と対策、農村環境の改善は、中国の環境保護にとって重要な任務となっている。
——農村環境総合整備。近年来、中国政府は広範な農村地域でアメニティ郷鎮、生態文明村などの創設活動を展開し、農村環境総合整備を推進している。現在までに、全国178の郷鎮が「全国アメニティ郷鎮」の称号を獲得している。国家は「三湖」地域及び長江デルタ、珠江デルタ、黄河デルタ地域において、重点的に家畜・家禽の飼育・水産養殖による汚染、面源汚染の総合整備モデルを展開している。一部の省市は村レベルの環境整備をの強化、農村インフラの整備を図っており、農村の生活汚水、ゴミ及び農業面源汚染対策の面で一定の進展が得られている。近年、国家は新たに80万ヵ所余りの各種農村飲料水事業を実施し、6,700万人余りの農村人口の飲料水不足及び安全面での問題を解決した。このほか、全国土壌汚染調査及び汚染対策モデルの展開、農産物の安全検査及び監督・管理体系の構築、農薬及び化学肥料の環境安全管理の強化、高効率・低毒・低残留の化学農薬の普及を図り、野菜・果物・食糧・お茶・薬草生産において、高毒物質の使用や高残留農薬の使用を禁止した。また、化学肥料、農薬、農業用フィルム及び汚水の不合理な使用による灌漑がもたらす面源汚染を防止し、農産物の安全を確保した。安全性に優れ、効率的な新型飼料を開発・生産し、飼料吸収利用率の向上、養殖物薬品の残留及び有害物質の排出を減らした。家畜糞尿の総合利用と処理技術の普及を図り、飼育業及び栽培業が密接に結びついた環境保護型農業事業の建設を奨励した。
——環境保護型農業及びエコモデル区の建設。中国政府は環境保護型農業を農村経済及び生態環境の全面的な協調発展を促進する上での重要な措置としている。現在までに、全国の環境保護型農業県は400余りに上っており、モデル区の建設を展開している県市は500余りに達する。このうち国家級環境保護型農業県は102ヵ所、国家級エコモデル区は233ヵ所となっている。近年、有機食品関連の管理及び発展メカニズムは絶えず整備が進んでおり、『有機食品認証管理規則』、『有機食品国家基準』が制定された。このほか、良好な農業規範に関する国家基準及び認証実施規則が制定され、発生源整備が展開されている。国家有機食品生産拠点創設活動の展開により、国家級有機食品生産拠点として既に43ヵ所が命名され、有機食品の産業化の発展を推進している。全国の有機認証面積は300万haを超えている。
——畑作節水農業の発展。2005年までに、国家は7億元強を投入し、水資源が不足している乾燥地域、半乾燥地域に460余りの畑作節水農業モデル拠点を建設し、農芸、生物、工学的措置及び畑作農業技術を総合的に運用し、天然降水を十分に利用して、水資源の利用効率及び農業生産能力を高めて、土壌流失に歯止めをかけている。国家は保護的な耕作の普及を積極的に図り、わらによる覆い、土を耕さず播種する、深く土を掻き起こす、草刈技術を主な内容とする保護的耕作事業を実施しており、北京・天津周辺地域及び西北部風砂発生源地域の2ヵ所において保護的耕作地帯の重点的な建設を行なっている。2005年末までに、モデル県計100県が設けられた。
——農村の新エネルギー建設。農村おける新エネルギーの開発と普及は、農村生態環境の保護及び改善を図る上での重要な手段である。「第10次5ヵ年計画」期間中、国家は相次いで35億元を投入し、メタンガス事業を中心とするエネルギー・エコモデルの普及を重点的に図った。2005年末現在、全国のメタンガスユーザーは既に1,700万戸余りに達し、年間のメタンガス生産量は65億㎥に上る。国家は家畜の糞尿などを利用したメタンガス化事業の発展に力を入れ、既に2,200ヵ所の拠点を建設しており、家畜の糞尿の年間処理量は6,000万tに上る。生活汚水浄化メタンガス池13万7,000ヵ所が完成しているほか、わらのガス化・集中ガス供給事業は500ヵ所余りを数える。たきぎ節約型のかまどは1億8,900万世帯に普及しており、太陽エネルギー温水器は2,850万㎡に及ぶ。同時にまた、太陽エネルギーかまど、風力エネルギー、地熱などの再生可能なエネルギーの使用について、積極的に普及を図っている。
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