環境経済政策研究部は1989年に創立され、中国環境保全のマクロ的政策決断に支援を提供するための国家レベルの環境政策研究機関(本省の局クラス)である。主要職責としては環境保護部の戦略方針と重要業務を中心に、環境戦略、環境政策、環境法律法規、国際環境問題およびその政策等に対して全面的、総合的な重要課題を対象に研究し、国家及び環境保護部の重要な政策の決断に支援と情報サービスを提供している。
組織と要員構成
環境経済政策研究部の下に総合室、環境戦略と理論研究室、環境経済と管理政策研究室、環境法規と体制改革研究室、国際環境政策研究所がある。現在の職員は35名で、うち博士は16名、修士は12名が含まれ、資質の高い研究チームである。

図 環境経済政策研究部の組織図
主な研究内容
長年の発展を経て、環境経済政策研究部は環境戦略、環境経済と管理政策、環境法律及び体制、国際環境政策等4分野における研究が得意で特徴でもある。
環境戦略と理論研究:
環境保全分野における重大戦略の研究課題を担当。研究課題は中国環境マクロ戦略研究、環境保全経済成長を最適化するための国家環境保全戦略、「11・5計画」環境保全改革構想、政策刷新の提案などが含まれる。同時に、情勢テーマの研究を行い、国家政治、経済、社会と国際情勢の変化に応じて、即時に環境保全対策などを提出している。
環境経済と管理政策研究:
重大な環境経済政策、環境管理政策、環境と経済の関係定量分析などを研究し、国家の環境管理に科学的な根拠を提供し、関連政策の決断に提案を提出している。主に環境の補助対策に関する理論・メカニズム・政策の研究、グリーン融資政策研究、環境責任保険政策研究、資源拘束型都市環境補助政策研究、都市環境管理政策、環境と健康管理戦略と政策研究、汚染物排出削減政策研究などがある。
環境法規と体制研究:
環境法規と環境管理体制の研究を行い、関連の環境法律法規の制定に技術的な支援を提供する。主に環境保全法の修訂枠組み研究、環境法律体系評価、水汚染防止法修訂研究、飲用水水源地保護に関する法律と政策研究、環境行政処罰の裁定権の自由化に関する研究、及び地域環境法律執行監督検査機構建設の研究などを含む。
国際環境政策研究:
重大国際環境問題とそれに関連する戦略研究を行い、国家環境保全部門の国際的協力と国際環境条約の履行に技術的・政策策定の支援を提供する。主に、地球全体とと地域環境保全に係る戦略の研究、国際組織との長期的協力についての戦略研究、WTO枠組における環境と貿易関連問題の研究、地域重点環境問題・地域環境協力メカニズムと関連政策研究、2カ国間環境保全協力メカニズムとプロジェクト実施及び国境跨りの環境問題と対策研究、気候変動と環境保全に関連する政策研究などを含む。
環境保護部へのサービス
環境保護部の重要業務を中心に、重大な意思決定過程に参画し、技術サービスを提供する。主に、重要な文献と各種の回答や意見案の作成、中国共産党中央弁公庁、国務院弁公庁に提供するための重要な政務情報案の作成、重要な会議資料の準備、国際的な協議への直接参加などがある。環境保護部指導者と各業務担当部門の要求に、即座に対応するサービスを提供するほかに、毎年環境保護部から依頼される業務を数百件担当している。
国際協力
環境経済政策研究部はアメリカ、日本、ドイツ、スウェーデン、ノルウェー、EU諸国と地区、UNEP、世界銀行、アジア開発銀行(ADB)など国際組織の他に、世界自然保護基金(WWF)など非政府組織などとも幅広く連絡を取り合い、多数の協力プロジェクトを実施している。
環境経済政策研究部は、中国の環境と国際協力発展委員会(CCICED)をハイレベルな政策研究とコンサルティングサービスに参入するためのプラットフォームと見なして、CCICEDの多くのワーキンググループに参加した。また、CCICEDチーフアドバイザーの支援チームとして、大量の関連業務を担当している。
出版物の発行
『政研参考』:内部資料。主に環境経済政策研究部が完成した重要な研究課題の成果、調査報告書、重要な理論研究文章などを掲載する。また、国内外に発表される重要な関連文章を転載し、環境保護部の各級幹部に配布し回覧している。
『国際環境参考』:内部資料。国際環境のホットな話題を追跡し、全世界と地域の環境問題の動きと発展方向、海外の最新環境管理理念、政策と措置などを紹介している。
『環境と持続可能な発展』:隔月刊誌
主な実績
「第11次5カ年計画」以降、環境経済政策研究部は完成済みと実施中の案件実績数を合わせると70を超える。そのうちの多くの案件は、環境保全科学技術賞、北京市科学技術進歩賞、国家クラス賞、全国科技情報業界優秀成果賞などを受賞した。多くの調査報告書は全国環境保全優秀調査報告書の1~3等賞を獲得している。論文は400部弱発表した。出版した著作は10部を超える。 |