開放実験室


開放実験室は、国家環境分析測定センターである。当センターは、1984年に設立された環境分析測定の研究とサービスに従事する開放的な研究機関であり、業務面で国家科学技術部の指導を受けている。センターには、環境分析測定技術研究室・環境応用技術開発研究室・地球環境研究室が設置され、職員は50名である。

重点研究分野

(1)環境中のダイオキシン類汚染
  ダイオキシン類のモニタリング分析および汚染の研究は、当センターの重点研究分野の一つである。その分析技術はすでに国際レベルに達している。国家環境保護総局の全国ゴミ燃焼施設のダイオキシン類排出調査を担当し、中国のゴミ燃焼におけるダイオキシン類排出源の貴重な資料を獲得し、中国のゴミ燃焼汚染制御基準の策定に貢献した。

(2)残留性有機汚染(POPs)
  1999~2001年の3年間、国際協力を通して中国沿海地区の近海と河口の海水、および淡水の内分泌撹乱化学物質(EDSs)に関連するモニタリングを実施し、水環境のEDSsのモニタリング分析方法を研究した。2002年から、研究テーマを水環境の残留性有機汚染物質の研究に転換した。この研究には、中国の河川に対する8種のPOPsの汚染調査などが含まれる。

(3)都市大気中の粒子状物質発生源の解析研究
  当センターは、大気中の粒子状物質解析を行う各種機器設備を保有している。また、化学質量平衡法・因子分析法・標識元素法などの汚染源解析技術をもっており、各都市と協力して汚染源解析に関する研究能力をもっている。また、粒子状物質の汚染源解析技術に関する研究者の養成、粒子状物質における化学成分の分析測定サービスの提供が可能である。

(4)砂塵暴の研究
  1995年から、黄砂、砂塵暴に関する研究を行っている。2000年6月、「砂塵暴と黄砂が北京地域における大気中粒子状物質に及ぼす影響に関する研究」のプロジェクトグループを設立した。長年の研究により、海外と国内の砂塵暴発生源、および中国華北地区に影響を及ぼす三つの伝送ルートを解明した。また、砂塵暴発生時の大気中粒子状物質濃度の垂直分布を解析し、砂塵暴の発生・伝送・被害者に対する影響に関するシミュレーションを検討し、発生源の異なった砂塵暴が北京地域における大気中粒子状物質に対する寄与率に関する研究することを行った。

(5)室内の環境汚染および空気品質
  当センターは、国家環境保護総局に認定された室内環境モニタリングに従事する機関である。室内環境汚染の研究を踏まえ、建築材料の有害物質の規制基準と室内空気質基準に関するコンサルティングサービスと技術者養成を提供すると共に、建築材料の有害物質と室内空気の有害物質に対するモニタリングサービスを提供している。

主要研究実績
国連大学との協力プロジェクト「東アジアにおける地域環境モニタリング及び分析技術」
日本環境省国立環境研究所との協力プロジェクト「大気中の粒子状物質および黄砂エアロゾルの研究」
日本環境省国立環境研究所との協力プロジェクト「環境中のダイオキシン類分析技術の研究」
中国―ベルギー協力プロジェクト「大気中粒子状物質、分析と気候への影響」
中国フランス先進研究計画協力プロジェクト「炭素質粒子状物質の測定と空気品質」
国家環境保護総局重点プロジェクト「砂塵暴および黄砂エアロゾルによりにより北京における大気中の粒子状物質に対する影響に関する研究」
国家環境保護総局科学研究プロジェクト「都市生活ゴミの燃焼施設におけるダイオキシン類の排出法則および制御対策に関する研究」
国家科学技術部専門テーマ研究プロジェクト「難分解性有機汚染物PCBの分析方法に関する研究」
国家科学技術部863計画「危険廃棄物処理、処分施設の研究」